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2005.11.24

はじまりのうたをさがす旅

副題が「赤い風のソングライン」。
ここ数年では一番お気に入りの作家、川端裕人さんの本を
図書館で借りてきて、朝の3時まで読んでいました。
オーストラリア、アボリジニに伝わる歌で作った地図と歴史の
口承伝承のことを「ソングライン」というらしいです。
で、このソングラインを縦軸に、曾祖父の遺産相続をめぐるドラマを横軸に、
物語が進んでいきます。
唄うたいを目指す人には、元ネタのブルース・チャトウィンの『ソングライン』も
あわせて読んでもらうと、また違った世界が開けるんだろうなぁ、と。
民俗学、歴史、地理、そして科学と家族と、ここ数年の川端さんのエッセンスを
詰め込んでるような感じの小説です。
最後の方、あいかーらず物語がどんどん大きくなっていくのはお約束だけど、
そこにいたるまでがむちゃくちゃ面白いです。
ワジマの民の設定なんて、そう簡単には思いつかないし。

ありえない、荒唐無稽さがどこかにあるから、SFや現実逃避扱いされるけど、
小説や漫画、テレビも映画も現実逃避には変わりないものね。
川端さんの小説が特級品のエンタテイメントであることには間違いありません。
エンタメをエンタメとして楽しめない方がナンセンス、だと思う。

次は真保裕一さんのでひさびさに読む気になった「誘拐の果実」が
控えてます。
最近は本の虫が復活してる今日この頃。

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